- Q1. ステマ規制って何ですか?
- Q2. InstagramではPR表記は必須ですか?
- Q3. 「#提供」「#タイアップ」だけでも大丈夫?
- Q4. どこに書けばいいですか?
- Q5. もらった商品を正直にレビューした場合もPR表記は必要?
- Q6. PR表記をしないとどうなる?
- Q7. 具体的なPR表記のおすすめパターンは?
- まとめ:PR表記は信頼を守るためのルール
InstagramをはじめとするSNSでのPR投稿は、今やインフルエンサーだけでなく一般ユーザーにも広がっています。
しかし、2023年から日本で本格的に始まった「ステマ規制」によって、投稿者は正しいルールを理解しておくことが必須になりました。
この記事では、「インスタでPR投稿をするときに必ず知っておきたいQ&A」を分かりやすく解説します。違反のリスクを避けながら、安心して発信するためにぜひご活用ください。
Q1. ステマ規制って何ですか?
A. ステルスマーケティング(通称ステマ)とは、広告であることを隠して、あたかも自然な口コミや個人の意見に見せかけて宣伝する行為のことです。
日本では2023年10月から、景品表示法の「不当表示」に該当するものとして規制されました。
つまり、「広告であることを隠してはいけない」というルールが明文化されたのです。
ポイント
- ・消費者庁は「広告かどうかを隠す行為は消費者を欺く不当表示」と明確に説明。
- ・違反した場合、企業に対する措置命令・課徴金だけでなく、インフルエンサー本人も社会的信頼を失う可能性大
Q2. InstagramではPR表記は必須ですか?
A. はい、必須です。Instagramに限らず、報酬をもらったり無償で商品を提供された場合は、必ず「広告・PR」であることを明示する必要があります。
実際に消費者庁は「#PR」「#広告」といった誰でも理解できる表記を推奨しています。
具体例
- ・報酬を受け取って商品紹介をした場合 → 必ず「#PR」
- ・商品を無償提供されてレビューした場合 → 必ず「#PR」
- ・自分で購入して感想を投稿 → 表記不要
Q3. 「#提供」「#タイアップ」だけでも大丈夫?
A. 原則として不十分です。「#提供」や「#タイアップ」という言葉は、広告だと直感的に理解できない人が多いため、リスクがあります。
消費者庁も「曖昧な表現は避けるべき」としているため、必ず「#PR」や「#広告」を入れるのが安全です。
Q4. どこに書けばいいですか?
A.表記は「誰が見ても一目で分かる位置」に書く必要があります。
Instagram投稿の場合
- ・キャプション冒頭に「#PR」や「【広告】」を入れる
- ・タグの最後に小さくつけるだけはNG
ストーリーズの場合
- ・スタンプやテキスト機能で「PR」「広告」と大きく明記
- ・背景に紛れて読みにくい位置はNG
広告であることが分かりやすいようにすることが大切です。
Q5. もらった商品を正直にレビューした場合もPR表記は必要?
A. はい。たとえ本音でレビューしていても、「無償で商品を提供された」という事実そのものが広告にあたります。
そのためPR表記が必要です。
逆に、自腹購入の商品を紹介する場合はPR表記不要。ただし、企業から「投稿してほしい」と依頼を受けていた場合は広告扱いになります。
Q6. PR表記をしないとどうなる?
A. 表記を怠ると以下のようなリスクがあります。
1.法律上のリスク
- ・ 消費者庁から企業に措置命令(課徴金や再発防止命令)。
- ・ 投稿者本人も「協力者」とみなされ、企業から責任を問われる可能性。
2.信用上のリスク
- ・ フォロワーから「隠れて広告している」と見られ、信頼低下。
- ・ 案件が減る、炎上するなど、今後の活動に大きな影響。
Q7. 具体的なPR表記のおすすめパターンは?
- ・ 「【PR】〇〇の新商品を使ってみました!」
- ・ 「#PR #広告」+商品レビュー
- ・ ストーリーズなら「PR」スタンプを冒頭に貼り付け
とにかく「誰が見ても広告だとすぐ分かる」ことが重要です。
まとめ:PR表記は信頼を守るためのルール
ステマ規制の導入で、インフルエンサーや企業に求められているのは「透明性」です。
ルールを守らずに広告を隠してしまうと、法律違反のリスクだけでなく、フォロワーからの信頼喪失という大きな代償を払うことになります。
一方で、正しくPR表記をすれば、フォロワーに安心感を与え、ブランドやインフルエンサー自身の信頼性を高めることができます。
- ✅ 報酬や商品提供がある場合は必ず「#PR」や「#広告」
- ✅ 曖昧な表現は避ける
- ✅ 誰が見ても一目で分かる位置に書く
これらを徹底することで、安心・安全にSNSでのPR活動を行うことが可能です。
インフルエンサーにとっても、企業にとっても、透明性は信頼を積み重ねる最大の武器となります!